気圧の変化による体調不良（1）アロマを使った対処方法

体調不良は気圧の変化によるものかも

天気予報でよく聞く言葉「高気圧」と「低気圧」。高気圧のときは天気がよく、低気圧のときは雲が発生しやすく雨になります。

天気の日は気分がいいけど、曇りや雨の日には何となく気持ちが落ち込みやすく憂鬱になりがちですよね。でも、低気圧は体に影響を与え体調不良を引き起こすので、気分や体調がすぐれないのは気持ちの問題だけじゃないのです。

そして、低気圧による体調不良を「低気圧不調」や「気象病」と呼ばれていて、低気圧の日には3人に1人がなんらかの不調を感じているといわれています。

今回は、低気圧が体に与える影響と、体調不良を感じたときにおすすめのアロマを使った対処方法をご紹介いたします。

「低気圧不調」や「気象病」の主な症状

主な症状には、頭痛、むくみ、だるさ、めまい、倦怠感、気分の落ち込みなどがあり、気圧の変化により、古傷がぶり返すこともあります。

「低気圧不調」や「気象病」が生じるメカニズム

低気圧のときは体にどんな変化が起きるのか一緒に見ていきましょう。

1.低気圧により圧力が低下

天気に関係なく、体には常に圧力がかかっているのですが、低気圧になると圧力が低下するので、体が普段より膨張した状態になります。

2.体が膨張してむくみやすくなる

体が膨張すると血管と血液の流れに変化が生じます。
高気圧では血管内圧が上がって血行がよくなりますが、逆に気圧が低下すると血管内圧は低下して血行が悪くなり、これがむくみの原因になります。

3.むくみが体の不調不良を悪化

体がむくむと、水分が溜まってしまったところに痛みの物質「ヒスタミン」「ブラジキニン」や炎症物質「プロスタグランジン」が分泌され、体調不良に陥ったり古傷がぶり返したりします。

自律神経のバランスの乱れも体調不良の原因のひとつ

自律神経には、「交感神経」と「副交感神経」があり、このふたつが常にバランスを取り合って、内臓の動きや体温、代謝、排泄などをコントロールしています。

簡単にいうと、「交感神経」が優位のときは活動的な状態、「副交感神経」が優位のときはリラックスした状態になります。

「交感神経」と「副交感神経」のバランスは環境の変化に影響を受けやすく、バランスが乱れるとさまざまな体調不良を生じることになるのです。

では、気圧の低下が自律神経に影響を与え体調不良になるメカニズムをご説明します。
気圧が低下すると、自律神経はそれをストレスと認識し「交感神経」が優位になり、興奮状態になります。興奮状態では、血管や筋肉が収縮し血液の流れが悪くなり、これがさまざまな体調不良を引き起します。
具体的にいうと、血液の流れが悪くなると、体に必要な酸素や栄養素が体に運ぶことができなくなり、老廃物や疲労物質も体に溜まりやすくなります。